"パシェルはきっといつか、世界を変える。村の人達が冗談のつもりで度々口にしたその言葉は、いつしか彼女の夢になった。彼女は、夢想家に求められる資質を全て兼ね備えていた。独自に磨かれた発想力、一日中空想を追いかけていられる体力、そして何より、常識の欠落。パシェルは考えた。瓶に、光を閉じ込めて持ち運べるようにしたいと。「そしたらいつでもみんな、明るく過ごせるわけじゃない?」とあるウィンヴィの商人は、彼女の奇抜なアイデアにビジネスの可能性を見出した。そして、仮にその光を閉じ込める発明が商品化に堪えるまで実用的になったら、彼女が魔術学校に通う資金を出すと約束した。それから三年。パシェルはいまだに道半ば。彼女は世界を変える。きっと、いつか。"
"パシェルは雷を愛していた。雷こそが、「瓶に光を入れて持ち運べるようにする」という彼女のアイデアを形にするための鍵だと信じていた。「落ちてきた雷を閉じ込められばいいと思うのよね。どう思う?」どこかで雷雨が起こると彼女は、愛用のアイデアノートを手にパジャマ姿で駆け出していくのだった。大抵は何の成果もなく終わるのだが、それでも、激しい雨に打たれながら雷の音を聞いているだけで彼女の心は落ち着いた。雷はずっと、パシェルの友達だった。彼女が幼い頃、ロウソクの火を消し忘れて寝てしまったことがあった。火はベッドに燃え移り、すぐに家中に燃え広がった。絶体絶命の家族を救ったのは、偶然通過した雷雨。あの夜、夜空いっぱいに広がった雷の眩しさを、彼女は一生忘れないだろう。そして、今でもその煌めきを追いかけているのだ。"
"攻撃"
N
"ペインプラス"
"アイアンハート"
"刀耐性Lv2"
"最大HPアップLv2"
"攻撃力アップLv2"
"免許皆伝:メイス"
"フリップギフト"