"ずっと聖堂から出ることを許されなかったロロティア。ベガリアの山中は気候的に夏がなく、彼女は暖かさを知らなかった。生まれて初めてビーチに来たロロティアは圧倒されていた。灼けつくような日の光と、見たこともない熱帯の木々。肌がじわじわと焼かれる感覚すら心地がよかった。海は地平の彼方まで広がり、見慣れた雪に覆われた山々とは別世界を描いている。もしこれが夏だというのなら、このまま永遠に終わらないでほしいと彼女は願った。"
"砂の上を駆け回るのがこんなに楽しいなんて。ロロティアはビーチが大好きになった。北方出身の白い肌には、降り注ぐ日差しが強すぎるのが玉に瑕だったが。焼けて真っ赤になった肌を苦々しく眺めるロロティア。それでも、仲間と一緒に遊んでいたかった。リゼットに頼んで日焼け止めの算段をするか、日傘を用意してその下で過ごすか……。いや、もっと簡単な方法がある。帽子を被れば、きっと日よけになるだろう。"
"バカンスが終わるのを憂鬱に感じている自分に、ロロティアは驚いた。時の眷属として永きを過ごす中で、どんなに素晴らしい時間もいずれ過ぎ去ってしまうことは理解していたはずなのに。夏が終わるのを悲しむことに、意味なんてないはずなのに。押し寄せる波が来たる戦争を、現実を思い起こさせた。いっそのこと、時を止めてこの素晴らしい夏の日々を永久に繰り返せたらと思ってしまう。しかしクロノスがそれを許すはずがない。生きとし生けるものは、死のその瞬間まで変化し続ける。それが時の、最も大事な法則なのだから。だが夏はまだ終わらない。ロロティアの胸に思い出が刻まれている限り、彼女の初めての夏が終わることはないのだ。"
"クイックアタック"
"ドリームハンター"
"ブレイブフォース"
"ブロックバスター"
"スリープスキン"
"攻撃力アップLv3"
"水耐性Lv3"
"最大HPアップLv3"
"免許皆伝:大剣"
"スリープリジェネ"
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