"「女神の声」を授かったミライの歌声は、荒廃した世界においても人々を魅了し続けている。ミライの歌声を聞いた者はみな、女神の祝福を受けるという。彼女がコンサートを行っている間、暴動は治まり、人々の心は安らぎ、世界は束の間の平和を享受する。実際には、現実で何かが変わることはない。飢餓はなくならないし、世界を襲う異常気象も止んでくれたりはしない。それでもミライは語りかける。ただの一時凌ぎでもいいじゃない。今だけは、全部忘れて一緒に楽しもう?あるいは彼女は、自分自身にも語りかけているのかもしれない。彼女を待ち受けるレクイエム。自らが背負う若くして死すべき運命も、大好きな歌を歌っている間だけは、忘れることができるから。"
"ミライは、アイドルでいることが嫌なわけではない。歌うことは大好きだったし、ツアーで各地を回る今の生活は、学校に閉じ込められていた頃よりは幸せに感じていた。幼くして士那乃女学院に送られたミライは、いつか学校を出て、世界中を旅したいと夢見ていた。すべてが彼女の望んだ形ではなかったが、その夢はやがて叶うことになる。ミライが10歳の時、彼女の「声」が持つ力に教団が目を付けた。それからは、アイドルになるためにひたすらトレーニングに励む生活が始まった。レッスンは厳しく、自由もないに等しかったが、ミライにとってそれは大した問題ではなかった。そもそも、彼女の人生が彼女自身のものであったことなど一度もなかったのだから。それでも時々、ミライにも、鳴上未来という一人の人間として歌いたくなる時がある。女神の力を借りずとも、ありのままの自分を人々は愛してくれるのか、知りたくなる夜もある。そして―――きっと愛してくれるといいな。そう思いながら、静かに眠りに就くのだ。"
"ミライの楽曲は、表向きにはミライ自身が全て作詞・作曲していることになっているが、それは嘘だった。彼女の楽曲はすべて、一流の作詞家と作曲家が手掛けている。ミライは何度も自分で考えた曲の構想を持ち込んだが、それが採用されたことは一度もない。プロの曲に適うものなど作れはしないと、ミライも頭では理解していた。それでも、ふと浮かんだ歌詞を書き留めたり、生活の中でメロディを探そうとするのはやめられない。自分で作った曲こそが、自分の「声」を、鳴上未来自身を、真に表現したものなのだと思えてやまなかった。彼女の、たった一つの願い。いつか、自分がいなくなったあと。一曲でも、一節でもいい。誰かの耳に、私の歌が残っていてほしい。"
"攻撃"
"ソウルドレイン"
"ペインヒール"
"ターンギフト"
"スタンリベンジ"
"最大HPアップLv3"
"火耐性Lv3"
"攻撃力アップLv3"
"免許皆伝:メイス"
"ブライトステージ"
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