Archivum 崩壊:スターレイル

その3

【ファイルナンバー】1381
【奇物名称】心の全蝕
【注意事項】真空環境で保存し、起動しないでください。
【奇物ファイル】
未知なる岩石材料から研磨された錐体の装置、中心部の錐体が相互垂直になった時、装置は休眠状態に入る。錐体が平行になった時、装置は活性化状態に入る。活性化状態では、あらゆる物体が外輪星環通路と交わると侵蝕される、侵蝕が完了すると物体は基本粒子に分解される。この装置の一般的な用途は、ステーションの廃棄物を分解し、実験に使える材料に転換すること。注意すべき点は、この装置で一定量の物品を分解すると、侵蝕が拡大し、有機生命体の精神に著しい消極的な影響をもたらす。ステーションの書面許可なしに起動することを禁ずる。
【関連研究】
1.密巻課IV級スタッフ エステル:『人格の仮面と影:錐体侵蝕から星神投射までの心理影響の探求』
2.界種課III級スタッフ ラミナ:『脳の回復治療に対する脳生物電気方法および種を跨いだマイクロコンピューターの連通の影響』
【スタッフコメント】
精神が侵蝕されたらどうなるのだ?何かの人格を呼び覚ますのか??試した人はいるか!
——法政課:ルカーチ
侵蝕されると端末にマークされて、名前の後に「闇堕ち」と追加されるよ。
——メンテナンス課:*このスタッフは匿名希望です*

【ファイルナンバー】1984
【奇物名称】新世界へのドア
【注意事項】未知
【奇物ファイル】
応物課が偶然手に入れた瞬間移動装置、便器に似ていて、表面は陶器、内部には完全な流水機構が入っている。その稼働原理はまだ解明されていない、瞬間移動を完了した後に明白な副作用は見られない。しかし人には個体差があり、短時間で繰り返し使用すると、眩暈や嘔吐を引き起こすかもしれない。「頭を水洗式便所に突っ込むと、新しい世界が広がる」という噂はとある惑星で広く知られていた、このマシンの存在は噂の信ぴょう性を部分的に証明した。
【関連研究】
*応物課の申請により、「新世界へのドア」の████████実験およびそのデータは非公開となる。*
【スタッフコメント】
頭を突っ込んだんだけど、「新世界」には行けなかったぞ?
——地理課:*このスタッフは匿名希望です*
上のお前…バカだな。頭を突っ込むんじゃなくて、上に座って流すボタンを押すんだよ!
——界種課:アドラー

【ファイルナンバー】2691
【奇物名称】熱量ブラックホール
【注意事項】食物に接触してはいけません、接触する前に宇宙ステーション恒温システムの暖房モードを起動してください。
【奇物ファイル】とあるクリーンエネルギーを燃料とする暖炉、かつて「カンパニー」の貿易担当にホットプレートとして使われた(注:未遂)、応物課スタッフの慧眼により買い取られ、ステーションに収容された。密巻課の鑑定によると、暖炉表面の「紋様」には不詳の一族の家紋と「████ランドゥー」と思しき名前が確認できる。暖炉の発熱機能は故障していて、如何なる燃料を投入しても起動できない。今までの観測記録によると、この暖炉は自主的に周囲の物体の熱量を吸収する。恒温生物がそれに接触すると低体温症を引き起こす可能性がある。
*注:応物課とサービス課の合同実験の結果によると、暖炉が吸収できる「熱量」は食物の「熱量」を含まない*
【関連研究】
1.応物課II級スタッフ ターレ:『ブラックホールの熱力学性質と物質降着特性』
2.応物課II級スタッフ アドラー『個体群の成長および大爆発に関する新観点:有機生命体個体群とブラックホール』
【スタッフコメント】
え?「食物の加熱には使えません」?あなたたち、これで何をしたの?私では想像できない!
——密巻課:メイア
不謹慎な実験で不確定な結論を下さないで!「ゼロカロリー」の判断条件が厳しすぎる!教えてあげるわ、包装に明記されてないのは全部ゼロカロリーよ!応物課の****に何が分かるの!
——界種課:*このスタッフは匿名希望です*