Archivum 崩壊:スターレイル

梁沐の書き置き・その二

半夏へ、

君がこの書き置きを見たということは、僕はまた別の場所に隠れたということだ。前回のように、便せんの裏に新しい隠れ家の場所を記しておいた。(今回は埠頭の方に隠れようと思う、このように転々としていると、いつかは隠れられる場所がなくなってしまう)

ここには薬王秘伝以外に、十王司の人もいる、どちらも僕では相手にできない。そいつらに見つからないために、今回は早めに場所を変えたんだ。間違っているかもしれないが、これが僕の推測だ。薬王秘伝は機密が漏洩されないために君と僕を追っている、そして十王司は薬王秘伝の情報を得てそれを捕まえようとしている。

僕が「薬乞い」でなければ十王司に拍手を送っているよ。

やっぱり早く僕を探しに来てくれ、今すぐ君に会いたいんだ。

今回も僕は隠れているから、着いたら僕を呼んでくれ。君が一人だと確認したら、会いに行くから。「一人」で、絶対に「一人」で来てくれ、他の人がいたら、僕は姿を現さないから。

梁沐