初演はジョージ氏自身が指揮をとり、建創者ゴーリエ合唱団が全員参加し、空前の盛況となった。チケットは当日に売り切れたそう。上演当日は多くの人が、各地から集まるほどだった。
初演二日後、『水晶日報』の芸術版は全篇を通して『大守護者』の組曲と盛況の様子を紹介している。そして初演について「絶妙、壮大、たおやか。私たちは、耳と心にもたらされた喜びを表現するための言葉を求めて辞書をめくっている」と絶賛している。それに対し、公演前に約束していたように、ジョージ氏は初演の莫大な売上をチャリティーに全額寄付している。オーケストラや音楽ホールの支払いを除いた全ての売上は犯罪者救済協会とベネボレンス病院の支援に使われている。
1月9日、再演を熱望するベロブルグ市民の声とベロブルグ政府の強い提案、クリフォト城の要請により、『大守護者』の黄金シアターでの緊急再演が決まり(新音楽ホールは他の舞台スケジュールがあった)、チケットは
公演後に、カカリア大守護者は自らステージに立ち、ジョージ氏に感謝の気持ちを伝えた。また緊急再演の売上は、劇場ホールへの支払い以外は孤児院に寄付されるという。水晶日報は、ジョージ氏は自分が指揮を執る作品に「真に崇高で純粋な意味」を与えているように思う。