本章の最初に、読者に考えて欲しい問題が1つある。全宇宙で最も神秘的な組織は?
有名な、あえてカンパニーに逆らう「星核ハンター」?すべてが謎に包まれ、未知の「第IX機関」?アキヴィリと共に生涯を閉じた「ナナシビト」?それとも伝説の「天外聖歌隊」?どれも違う。宇宙で最も神秘的で超越的で説明のつかない組織は、この本の著者である私が所属し、ヌースの恩恵を受けている「天才クラブ」である。
まず1つの通りを通すことにする。宇宙規模で見ても、著者は
(原稿用紙はここで唐突に終わり、次のような走り書きがされている。
このクソみたいなクラブの人たちは全然会話しない、何書けばいい?
見知らぬ筆跡がその下にあった。
君は何としても書かなければならない、読者が望んでいるのだから。
見慣れたヘルタの筆跡が後に続く。
簡単に言うのね、だったらあなたが書けば?)