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カービンが競り落とそうとしているシルバーメインの旧式保温ポットは特に珍しいものではない、モグラ隊は会場を見渡したが、他に入札する人は全くいなかった。
「これがラストです。落札しました!」オークショナーがハンマーを叩いた、「この旧式保温ポットは眼鏡を付けた男の子が競り落としました」
「
モグラ隊はお金を支払い、古いポットを持って外にでた、露天カフェの付近はいつものようにたくさんの人が行き来している。考古チームが冒険王ドレイクの遺言を公開した後、市民の間では骨董品ブームが起き、誰もが「見えない宝箱」の手がかりを探し始めた。骨董品マニアのカービンはそれにひどく悩んでいる、なぜなら彼の収集コストが高騰したからだ。
「ねぇ見て、ポットの中に羊皮紙があるよ!」ベッキーがポットを開けた。「うそ!羊皮紙に『見えない宝箱』の事が書いてある、まさかドレイクと関係…」
「しーっ!」パワーは突然声を抑えた、「誰かがボクたちを見てる」
カービンはリュックから鏡を取り出し後ろを見てみたが、モグラ隊を尾行しているような人は見つからない。「ん?そんな人いないようだけど?」
パワーは体付きがいいし、頭も回る。彼は露天カフェの一角を指して言う:
カービンとベッキーは驚いた顔で露天カフェの方向を見る、そしてパワーの言葉の意味を理解し、彼の機敏さに思わず感服するのであった。
——親愛なる読者の皆さん、パワーが指さしたのはどの場所だか分るかな?