発信元:惑星辛
カテゴリー:親族慰問
審査結果:通過、ミームウイルス無し
審査者:エリザベス・ワトソン
送り先:星域界種課-一般スタッフ-栄倉終
終ちゃんへ
あなたからの3通目の手紙が届いた時、お父さんと私はとても嬉しくて、お父さんが何年も前から私蔵していた「レッドムーン」を開けてお祝いしました。スリンキー人がスパイスの一方的な禁輸宣言以来、私たちの生活から関連商品を完全に消し去りました。お父さんは、捕まる危険を冒してまで祝い、あなたからの手紙を持って町に回りました。お父さんは家族のプライバシーを暴露したいわけじゃなくて、純粋にあなたを息子として誇りに思っているのだと理解してほしいのです。
あの夜、みんなで肩を寄せ合ってあなたの手紙を読みました。あなたが挙げた宇宙ステーションの「奇物」は、私たちの地域では聞いたことも見たこともありません。あなたが手紙に書いた同僚の「スタッフ」たち、ふふ、ずっと辛
あの時、彼は椅子の上に立って、あなたがみんなにまったく新しい知識をもたらしたと言い、あなたを「火を抱く者」だと言っていました。そう言って、彼は慌てて帰ってしまった。この手紙を書いている時点で、彼は
他にもみんなが疑問に思っていたことがあります。「ヘルタ」はあなたが働いている場所ですよね。じゃあ、「ミス・ヘルタ」は何ですか?人でしょうか?あなたの言う彼女は、スリンキー人に似ています。賢くて、お金持ちで、冷たくて、少しクレイジー。あなたは辛
お母さんが言いたいことはこれだけです。このごろは、あなたの夢を見続けています。あなたが暗い部屋に一人で閉じこもっている夢で、とても不安になってしまいます。それとも、私が年をとって弱気になって、不眠症や夢を引き起こしているだけなのでしょうか。どうしても、向こうでどうしているか、ちゃんと食べているか、痩せてないか、寒くないか、いろいろと心配になるんです。この前、送った毛糸のズボンは、宇宙ステーションから返されました……向こうの人は制服である防護服を着ているから毛糸のズボンようなものは必要ない、と言われたからです。お父さんが怒って、あなたのために買った新しいバンガローに毛糸のズボンを放り込みました。このバンガローは、私たちがスパイスを集めて貯めたお金をほとんど全部使って買いました。無駄遣いだと言わないでください。スリンキー人の統治の下では、楽しみはあまりないのです。私たちは、あなたが早く家庭を築くことを楽しみにしていますが、あなたが辛
終ちゃん、体には気を付けてくださいね。早く跳躍星舟に乗って、帰ってきてください。